まだあるネギの注目成分
ネギの白い茎の部分に含まれているのがネギオールです。これには強い抗菌作用があり、ウイルスに対する抵抗力を高めてくれます。ピロリ菌は胃炎、胃潰瘍、胃ガンの原因になる菌ですが、これの撃退にも効力を発揮してくれます。
ネギオールには、発汗作用を促進する働きもあります。つまり風邪をひいたとき効果があるわけで、昔ながらの知恵にもなっていて、ネギの白い部分を細かく刻んで煎じて飲んだりしていたのです。
お酒と一緒に煎じて飲めば、のどの痛み、咳、痰を切る効果もあります。相性のいい組み合わせは、これも身体を温める働きがあるショウガとの組み合わせで、味噌を少量混ぜ、お湯を注いで飲めば、体が内側から温まって発汗を促してくれます。
「ねぎを巻く」という方法もあります。これはネギの白い部分を10cm角程度に切って縦に包丁をいれて広げ、更にしんなりするまで火であぶります。これをのどに当たるようにガーゼやタオルで包んでまき付けます。まさに薬効というわけです。
厳密には更にネギの特徴成分があります。それは、血栓の除去に効果があり、ガンを予防する「MATS・メチルアリルトリスルフィド」、解毒作用を高め、活性酸素を除去し、発ガンを防止する「ジアリルジスルフィド」、エネルギー代謝を活性化し、コレステロールを減らす「S-アルキルシステインスルフォキシド」です。
ネギには健康食材というイメージが強くあるのはこうした事実があるからで、健康づくりのためにもしっかりと摂りたいものです。