ネギの注目成分
成分として目立っているのは、β-カロチン、ビタミンK、ビタミンC、葉酸 カリウム、カルシウムということになりますが、ネギで特徴的なのは、血をサラサラにする効果でしょう。
この血液をキレイにする働きを持つ成分はアリシンです。アリシンは、ネギやニンニクなど香りの強い野菜に含まれている香気成分で、生の食材に含まれる成分（アリイン）が分解されてできます。
タマネギ切ると目がしみて涙が出ますが、その刺激成分で、別名硫化アリルとも言います。アリシンは血液が凝固するのを防ぎ、血管を詰まらせる血栓も防ぎます。更にはコレステロール増加を抑制し、動脈硬化の予防にも高い効果があるとされています。
血液がキレイになって血流の循環が改善されるので、免疫細胞（白血球やリンパ球）がより効率的に作用するようになり、外敵の侵入や、体内有害物質に対しても反応して退治してくれます。
また、アリシンにはビタミンＢ1の吸収を補助する働きもあります。ビタミンＢ1が効率よく吸収されることで体の新陳代謝がアップし、老廃物の排出は促され、脂肪を燃焼して肥満を防いでくれます。
ビタミンＢ1は疲労回復にも効果があります。疲労すると筋肉に溜まるのが乳酸ですが、これを分解してエネルギーに変える作用があるのです。お勧めは肉や魚と組み合わせることで、同時にたんぱく質を補うと、更にビタミンＢ1を効率的に吸収できます。